〈先輩メッセージ〉訪問看護

Messages

訪問看護

訪問看護の基礎は
「その家のルールに従う」こと。初めての方にも、丁寧に指導します。

写真:訪問看護師

私の看護師歴は結構長いですが、当院にきてからは7年になります。以前は大学病院や総合病院など、いくつかの病院での勤務経験があり、精神科と産婦人科、小児科以外での勤務経験がありました。訪問看護は、私にとっては初めての仕事でした。利用者さんのお宅に訪問するというのが、とても新鮮だったことを覚えています。

病院での看護と訪問看護との違いは、どこの「ルールに従うのか」ではないかと思います。病院に入院している患者さんは、病院のルールで治療を受け、病院のルールに従って療養生活を送っていただきます。
しかし、訪問看護はまったく別の世界、それぞれのお宅でのルールを充分に理解し、従って、私たち看護師が入っていくことになります。看護師と利用者、そしてそのご家族との信頼関係が無いと、成り立ちません。
つまり、いかに自分たちが信頼されるのか、看護師個々の技術で信頼を得られるのか、という世界です。私たちは常に利用者さんのところにいるわけではありませんので、訪問した日から次の訪問日まで、いかに利用者さんとそのご家族が安心して過ごせるか、というのが重要なのです。「安心感を置いてくる」というイメージが近いかもしれません。

最近、訪問看護で増えているのが、「お看取り」になるケースです。たとえば、老衰や末期がんの患者さんで、治療の術が無いから入院はできないし、最後は家にいたい、でもご家族はその状況に「怖い」という感情を抱きます。衰弱していく姿を見るのは怖いし辛いのです。中には、怖くて病院へ戻る方もいます。私たちはこうしたご家族のお気持ちを充分に理解し、ギリギリまでお家で過ごしていただき、必要に応じて病院へ戻るタイミングをお伝えする、という役割もあります。もちろん、訪問診療を行う医師と連携しながら、自宅でお看取りをすることもありますし、さまざまな選択肢を、利用者さんとご家族に示していくという役割もあります。
病院とも連携していますので、病院から在宅へスムーズに移行できるよう、入院中から何度も話合いの場を持つようにしています。利用者さんが「在宅での生活」をイメージし、安心して在宅医療に入れるように支援しています。

私たちの訪問看護ステーションには、現在5名の看護師が在籍しています。病院と兼務ではありますが、理学療法士や作業療法士もおり、訪問リハビリテーションも行っています。
看護師の中には、施設や病院での経験を積んだ人や一時的に看護師を辞めていて復職した人がいます。訪問看護が初めてという人も少なくありませんから、新人さんが一人でも訪問ができるまではベテランが同行訪問します。本人が「1人でも大丈夫です!」と自信がついたところで、1人での訪問に切り替えます。もちろん、いつでも電話はつながりますから、迷ったときや不安に感じたときは、すぐに電話でフォローします。
訪問看護のスタッフはみな明るくて、元気。訪問看護のベテランから新人さんまで、とても働きやすい職場です。