〈先輩メッセージ〉脳外科・泌尿器科病棟 4年目

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脳外科・泌尿器科病棟 4年目

「患者さんとご家族に寄り添う看護」を目指し、日々成長しています。

写真:6階病棟看護師

私はイムスグループの学校出身なので、グループ内で就職先を探していました。実家から通える範囲であることと、脳外科がある施設ということで、当院への入職を決めました。
脳外科を希望したのは、実習で手術前後3週間受け持った患者さんの回復や改善の様子に触れたことが大きなきっかけとなっています。脳外科の患者さんは、身体症状や本人の病識の受け入れなどが難しい診療科だと思うのですが、患者さんやご家族のメンタル面もサポートしながら介入していきたいと思いました。そして今、患者さんが良くなっていく様子を見て、自分もそこに携われていることを実感しています。

最初に配属された外科病棟での、とある患者さんとの関わりがとても印象に残っています。がんの全身転移で体力が落ち、ベッド上でおむつを使用されていた方ですが、ある日「動ける、トイレに行きたい」とおっしゃいましたので、全身状態などを検討して介助しトイレにお連れしたところ、終わられた後とてもうれしそうにされていました。転倒の危険性や体力の低下などの理由から、ベッド上での排泄を促すことも多いケースだと思われますが、ご本人のニーズ、やりたいこと、こうしたいという思いを叶えることが不可能ではなかったのです。もちろん全て叶えられるわけではないのですが、可能な限り、患者さんの気持ちに沿った看護を実践していきたいです。

自分が先輩という立場になって思うのは、後輩に対し「その人に合わせた関わり方」を大切にしたいということです。プリセプターだった先輩は、決して多くを語るタイプではなく、そっと見守って何かあったら助けてくれる、話を聞いてくれる、できていないところはフォローしてくれるという関わり方でした。私も、個性や特性を見極めて教育を進めていく、そういうことができる先輩でありたいと思っています。自分自身、一年目の頃はつい他の同期と比べてしまい、自立できている業務の遅れなどを気にしていましたが、そういうことは一旦気にせず、萎縮せず、いろいろなことを学んでいってほしいと思います。

私が看護師を目指したのは、祖父の看取りです。耳が不自由な祖父との筆談でのコミュニケーション、辛さに寄り添った看護、祖父が亡くなった後の私たち家族のメンタルもサポートなど、「患者さんとご家族に寄り添う看護」を患者家族として経験したことがきっかけとなりました。また看護師とは患者さんに一番近い存在であることも実感しましたので、私自身も今後は緩和ケアやホスピスでの看護に関わりたいと思っています。

当院は人間関係が良好で先輩後輩といった関係に縛られず、明るい雰囲気で楽しく仕事ができる職場です。また、興味があることを伝えると関連する研修受講を勧めていただくなど、自分が学ぶためのサポート体制が整っているところも当院の良いところです。私も将来の目標に向けて、多くのことを学び経験を積んでいるところです。