〈スペシャリスト〉特定看護師&救急看護認定看護師

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救急認定看護師 16年目

特定看護師
救急看護認定看護師

救急医療一筋16年。これまでも、この先もずっと「救急医療」を支えていきたい

写真:QQ認定看護師
救急看護認定看護師を取得しようと思ったきっかけは何ですか?
私は子供の頃から漠然と、「救急医療で働きたい」と考えていました。ドクターヘリに乗る救急看護師が、自分の中での目標だったのです。新卒で入職した病院は三次救急病院でしたが、意外にも軽症の患者さんが多かったのを覚えています。1年目から「救急搬送された重症患者さん」の看護をするものだと考えていましたので、自分の中では「少し違うかな」という印象がありました。当時の私は、「重症者が救急車搬送される」と思っていましたが、実際は違うこともあるという現実を知った瞬間でもありました。
その後、いくつかの病院を経験しながら、「救急認定看護師」を取得しました。私の中では、救急医療の現場が自分にとっての仕事場ですし、この道を極めたいと思ったのです
今現在、救急外来の師長と、HCUの師長を兼任されていますが?
当院における「救急医療の現場」は、この2つの部署です。私自身は認定看護師のほかに、救急医療で役立つ特定行為の研修※も受けています。これまでずっと救急医療に関わってきましたから、救急看護に関しては誰にも負けないという自負があります。恐らく、自分が20代の頃よりも、今の方がスピード感は増しているかもしれません。それだけ、救急医療は「慣れていくこと」も必要なのです。
私自身も何度か転職しながら、認定看護師資格や特定行為の認定を受けてきましたので、これらを目指したいという希望には、しっかりと応えていきます。 ※勇さんが研修を修了した特定行為:呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連、動脈血液ガス分析関連、循環動態に係る薬剤投与関連
当院での救急医療体制はどうですか?
当院は二次救急であり、救急救命医が居ません。看護師が救急からのホットラインに対応し、何科の医師にコールする科を判断します。医師が来るまでの間に救急車が到着したら、救急外来の看護師が先に患者さんを診ますが、ここに私の「特定行為」が生きてきます。
どのような看護師を育てていきたいと考えていらっしゃいますか?
救急は、患者さんだけではなく、看護師にとってもリスクのある仕事かもしれません。危険と隣り合わせであり、時には「手を出さない」という判断を迫られることもあります。でも私は自分のスキルを活かした仕事をしていますので、救急看護師として自分の行動の全責任は自分にあると考えています。
救急で働く看護師には、鋭い観察力とスピード感が要求されます。診療科も多岐にわたるため、幅広い知識が必要です。でも、これらが最初から身に付いている看護師はいません。私がこれまでに培ってきた経験、最新の知識などを元に、立派な救急看護師を育てていきたいと考えています。
救急医療を目指す看護師さんへメッセージをお願いします。
当院は二次救急病院ですから、救急医療やICUの分野で当院を目指す看護師は少ないかもしれません。でも当院は、救急看護師として学べることがたくさんあります。患者さんを診る目、判断力、行動力、すべてを実践で培っていける環境です。私を初め、救急医療に携わる看護師たちが、みなでバックアップします。救急看護師としてのスキルアップを目指している方、私たちと一緒にこの地域の救急医療を支えていきましょう。