〈スペシャリスト〉糖尿病・フットケア

Specialists

糖尿病療養士

患者さんが一生付き合う疾患と向き合うことで、看護師としての「寄り添い方」を見つけました

写真:糖尿病療養士
糖尿病療法士とはどのような資格ですか?
糖尿病の患者さんにとっては、自己管理(療養)がとても重要なのですが、必要な自己管理の内容や実際の方法などを、患者さんに「指導する」ことができる資格です。必要な研修を規定回数以上受けて、認定試験を受けます。試験に合格すると、認定証や認定バッジが届きます。幅広い専門知識を学ぶ必要はありますが、糖尿病患者さんのセルフケアを専門的に支援していくことができます。5年毎に更新が必要なのですが、私自身は取得してから3年になります。
具体的にはどのようなことをしていますか?
糖尿病には、予防していきたい合併症がありますし、運動療法、栄養療法といった日々の生活の中でのセルフケアがたくさんあります。私が現在日常的に行っているのは、透析予防に向けた生活指導や栄養指導など、患者さんの日常生活の上でのセルフケアについてのアドバイスをしています。糖尿病患者さんにはフットケアも大事なセルフケアですが、それだけではなく、患者さんの実生活に寄り添ったお話しをしています。
なぜこの資格を取得しようと思ったのですか?
私の母も糖尿病があったことも理由の1つですが、現在の日本には糖尿病患者さんはたくさんいらっしゃいますので、少しでも合併症を起こさないようなケアがしたいと考え、取得しました。
今の仕事のやりがいは?
やっぱり、私がその患者さんに関わったことで、患者さんご自身が日常生活の中でセルフケアができるようになるのが嬉しいです。糖尿病に関するデータが良くなったりとか、ご自身の足に興味をもっていただけるようなことがあると、役に立っているのかなと感じられます。
今後はどのような活動をしていきたいですか?
糖尿病は、患者さんご自身がずっと関わっていく病気です。医療者としてもずっと携わっていく疾患ですから、医療者と患者さんとの人間関係がとても大事なんです。中には、途中で病院に通院しなくなってしまう患者さんもいらっしゃいます。そういうときこそ、小さなことでも良いですから、日常生活で困っていることなどを話せる場を設けたい。患者さんとしっかりコミュニケーションをとりながら、ずっと携わっていきたいと思います。

糖尿病フットケアの専門

患者さんの「生活」を
共に考える糖尿病フットケア、
スペシャリスト目指して勉強中!

写真:糖尿病フットケア
病院では、どのような役割ですか?
実は、私はまだ見習いです。資格取得にむけてまだまだ勉強が必要な段階なので、土田さんのような専門的な域まではまだ達していないのですが、患者さんの日常生活について、入院や退院にむけてしっかりとお話しをうかがったり、この患者さんは家に帰ってからどういったことに気を付けたら良いのかなどを考えたりしています。もちろん、患者さんご自身だけではなく、ご家族ともお話しします。もうすぐ試験なので、実務をしながら、勉強もしています。試験にもかなりの専門性が出てきますので、大変ではありますが、患者さんにとってはとても大事なことですので、頑張りたいです。
なぜ糖尿病臨床士を目指しているのですか?
看護師としての自分が病棟で貢献できることは、やはり患者さんとの関わり方だと思うのです。看護師は患者さんと関わる時間が長いですし、実際に今は糖尿病を基礎疾患にもつ患者さんも増えています。私は現在、内分泌内科の病棟に勤務していますので、患者さんの退院に向けて一生懸命考える時間が作れるのではないかと考えました
日常業務の中で、糖尿病患者さんとは長期的に関わりたいと思いますか?
そうですね。今はまだ「資格取得に向けてがんばっています」という立場ですが、自分が日常業務をする中でも、患者さんに話しかけられると嬉しいですし、患者さんの役に立ちたい、頑張りたいとおもっています。
資格を取得するために、病院からのサポートはありましたか?
今年は、オンラインでの講義なので、その時間調整なども師長や病棟スタッフがサポートしてくださいます。先輩からも勉強のポイントを教わることがありますし、患者さんに対してどのようなケアをしていくべきか、していかなくてはならないのかなど、日々の業務の中で学ぶことができていると思います。
資格を取得したら、患者さんとの関わり方をどのように変えていきたいですか?
今でも糖尿病の患者さんの看護に携わることは多いのですが、講義を受けて実習も受けて、試験に合格すれば、今よりももっと専門性を活かした関わり方や指導ができるのではないかと考えています。入院中はもちろんですが、やはり退院を見据えたお話しが、今よりもっとできるようになりたい。そのために、今はがんばって勉強する時だと思っています。